ソーティクツ® (デュークラバシチニブ) 添付文書

ソーティクツ® (デュークラバシチニブ) 添付文書

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A PTPシートでの、長期保存試験、加速試験の結果、何れの測定項目も規格の範囲内でした。

なお、無包装(開封時)の安定性試験は実施しておりません。

■インタビューフォーム【Ⅳ.製剤に関する項目】>製剤の各種条件下における安定性(引用[2]

テーブル

自動的に生成された説明


A 割線はなく、フィルムコーティング錠のため、半錠投与はお勧めいたしません(引用[1])。

また、半錠にした際の安定性試験も行っておりません。

<添付文書>

3.2 製剤の性状

性状:薄い黄赤色の円形のフィルムコーティング錠


参考文献


  • 1) 添付文書

  • A PTPから出して、一包化した状態及び無包装(開封時)での安定性データを取っていないため、PTPシートのまま処方していただきますようお願いいたします(引用[2])。



    A デュークラバシチニブは、チロシンキナーゼ2(TYK2)阻害薬です(引用[1])。

    TYK2の機能制御部位に結合し、この部位と触媒部位の間の相互作用を安定化することで、インターロイキン(IL)-23、IL-12、I型インターフェロン(IFN)などで誘導されるTYK2の活性化が阻害され、TYK2が介在する炎症や免疫応答が抑制されます(引用[1])。


    参考文献


  • 1) 添付文書

  • A 

    【吸収】

    健康被験者(8例)に本剤12mgを単回経口投与したときのデュークラバシチニブの絶対的バイオアベイラビリティは99%でした(外国人データ)(引用[1])。

    健康被験者(18例)に本剤6mg を高脂肪・高カロリー食摂取後に単回経口投与したとき、空腹時と比較してCmaxは24%減少し、AUC(0-T)及びAUC(INF)は空腹時に投与した場合と同程度でした(外国人データ)(引用[1])。

    【分布】

    健康成人被験者に静脈内投与後の定常状態における分布容積は140Lであり、総体液量42Lよりも大きいことから、血管外分布が示唆されます。デュークラバシチニブのヒト血漿蛋白結合率は81.6%でした。デュークラバシチニブの血液/血漿中濃度比は1.26 でした(引用[1])。

    【代謝】

    デュークラバシチニブは、生体内でチトクロームP450(CYP)1A2、カルボキシエステラーゼ(CES)2、ウリジン5'-二リン酸グルクロン酸転移酵素(UGT)1A9並びにCYP2B6及びCYP2D6による代謝を受け、それぞれBMT-153261(N-脱メチル化体)、加水分解物、グルクロン酸抱合体及び一酸化物が生成されます(引用[1])。

    健康成人被験者(6例)に空腹時に14C-デュークラバシチニブ24mgを単回経口投与したとき、投与24時間後までの血漿中放射能におけるデュークラバシチニブ及び活性代謝物であるBMT-153261の割合はそれぞれ43%及び11%でした(外国人データ)(引用[1])。

    【排泄】

    健康成人被験者に14C-デュークラバシチニブを単回経口投与したとき、投与放射能の13%がデュークラバシチニブとして、37%が代謝物として尿中に排泄されることが示されました。糞中には、投与放射能の26%がデュークラバシチニブとして、22%が代謝物として糞中に排泄されました(外国人データ)(引用[1])。


    参考文献


  • 1) 添付文書

  • A 

    添付文書上前投薬の規定はございません。

    ただし、胸部画像検査で陳旧性結核に合致するか推定される陰影を有する患者、結核の治療歴(肺外結核を含む)を有する患者、インターフェロンγ遊離試験やツベルクリン反応検査等の検査により、既感染が強く疑われる患者、結核患者との濃厚接触歴を有する患者のいずれかに該当する患者に投与する場合は、原則として本剤の投与開始前に適切な抗結核薬の投与を考慮するようお願いしております(引用[1])。

    <添付文書>

    8.2 本剤投与に先立って結核に関する十分な問診及び胸部X線検査に加えてインターフェロンγ遊離試験又はツベルクリン反応検査を行い、適宜胸部CT検査等を行うことにより、結核感染の有無を確認すること。また、本剤投与中も、胸部X線検査等の適切な検査を定期的に行うなど結核の発現には十分に注意し、結核を疑う症状(持続する咳、体重減少、発熱等)が発現した場合には速やかに担当医に連絡するよう患者を指導すること。なお、結核の活動性が確認された場合は結核の治療を優先し、本剤を投与しないこと。

    9. 特定の背景を有する患者に関する注意

    9.1.2 結核の既往歴を有する患者又は結核感染が疑われる患者

    (1)結核の既往歴を有する患者では、結核を活動化させるおそれがある。

    (2)結核の既往歴を有する場合又は結核感染が疑われる場合には、結核の診療経験がある医師に相談すること。下記のいずれかの患者には、原則として本剤の投与開始前に適切な抗結核薬を投与すること。

    ・胸部画像検査で陳旧性結核に合致するか推定される陰影を有する患者

    ・結核の治療歴(肺外結核を含む)を有する患者

    ・インターフェロンγ遊離試験やツベルクリン反応検査等の検査により、既感染が強く疑われる患者

    ・結核患者との濃厚接触歴を有する患者


    参考文献


  • 1) 添付文書

  • A 

    本剤投与中に重篤な感染症を発現した場合は、感染症が消失するまで本剤の投与を中止してください。ヘルペスウイルス等の再活性化の徴候や症状の発現が認められた場合も本剤の投与を中断し速やかに適切な処置を行ってください。また、重篤な感染症に限らず、投与後異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行っていただくようお願いいたします。さらに、本剤を24週投与しても治療反応が得られない場合は本剤の治療計画の継続を慎重にご判断ください(引用[1])。

    <添付文書>

    7. 用法及び用量に関連する注意

    7.1 本剤による治療反応は、通常投与開始から24 週以内に得られる。24 週以内に治療反応が得られない場合は本剤の治療計画の継続を慎重に判断すること。

    8.3 帯状疱疹等のウイルスの再活性化が報告されていることから、ヘルペスウイルス等の再活性化の徴候や症状の発現が認められた場合には、患者に受診するよう説明し、本剤の投与を中断し速やかに適切な処置を行うこと。また、ヘルペスウイルス以外のウイルスの再活性化にも注意すること。

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    11.1.1 重篤な感染症(0.2%)

    ウイルス、細菌等による重篤な感染症があらわれることがある。本剤投与中に重篤な感染症を発現した場合は、感染症が消失するまで本剤の投与を中止すること。


    参考文献


  • 1) 添付文書

  • A 

    添付文書上、本剤の投与に先立って、結核感染及びB型肝炎ウイルス感染の有無を確認することと規定されています(引用[1])。

    <添付文書>

    8. 重要な基本的注意

    8.2本剤投与に先立って結核に関する十分な問診及び胸部X 線検査に加えてインターフェロンγ 遊離試験又はツベルクリン反応検査を行い、適宜胸部CT 検査等を行うことにより、結核感染の有無を確認すること。また、本剤投与中も、胸部X 線検査等の適切な検査を定期的に行うなど結核の発現には十分に注意し、結核を疑う症状(持続する咳、体重減少、発熱等)が発現した場合には速やかに担当医に連絡するよう患者を指導すること。なお、結核の活動性が確認された場合は結核の治療を優先し、本剤を投与しないこと。

    8.4 本剤投与によるB 型肝炎ウイルスの再活性化のおそれがあるので、投与に先立ってB 型肝炎ウイルス感染の有無を確認すること。


    参考文献


  • 1) 添付文書

  • A 

    添付文書の用法及び用量を守ってご使用下さい。増量した場合の有効性及び安全性は確立しておりません(引用[1])。

    増量しての投与は用法用量外であり、増量基準も規定されていないため推奨できません(引用[1])。

    安全性、有効性に留意し、デュークラバシチニブとして1回6mgを1日1回経口投与してください。

    <添付文書>

    6. 用法及び用量

    通常、成人にはデュークラバシチニブとして1回6mgを1日1回経口投与する。


    参考文献


  • 1) 添付文書

  • A 

    添付文書の用法及び用量を守ってご使用下さい。増量した場合の有効性及び安全性は確立しておりません(引用[1])。

    減量しての投与は用法用量外であり、減量基準も規定されていないため推奨できません(引用[1])。

    安全性、有効性に留意し、デュークラバシチニブとして1回6mgを1日1回経口投与してください。

    <添付文書>

    6. 用法及び用量

    通常、成人にはデュークラバシチニブとして1回6mgを1日1回経口投与する。


    参考文献


  • 1) 添付文書

  • A 

    添付文書上、低体重または高体重の患者への投与に関して投与量を調整する規定はございません。

    減量あるいは増量しての投与は用法用量外であり、減量あるいは増量基準も規定されていないため推奨できません(引用[1])。

    安全性、有効性に留意し、デュークラバシチニブとして1回6mgを1日1回経口投与してください。

    <添付文書>

    6. 用法及び用量

    通常、成人にはデュークラバシチニブとして1回6mgを1日1回経口投与する。


    参考文献


  • 1) 添付文書

  • A 

    添付文書上、前治療から本剤に切り替える際あるいは本剤から他の治療薬に切り替える際の休薬期間(ウォッシュアウト期間)は規定されておりません。

    本剤投与前の前治療薬あるいは本剤の血漿中濃度半減期等を参考に医療機関で御判断ください。

    <参考>

    健康被験者(18例)に本剤6mgを空腹時単回投与したときの、デュークラバシチニブのCmax(ng/mL)の幾何平均値[変動係数(CV%)]は36.5(23) 、Tmax(h)の中央値(範囲)は3.00(1.00, 4.05)、AUC(INF)(ng・h/mL)の、幾何平均値[変動係数(CV%)]は372(30)、T1/2(h)の算術平均(標準偏差)は9.88 (1.42)でした(引用[1])。

    中等症から重症の乾癬を有する日本人患者(8例)に本剤6mgを1日1回反復投与したときの、定常状態におけるデュークラバシチニブの薬物動態パラメータはCmax(ng/mL)の幾何平均値[変動係数(CV%)]は59.0(27)、Tmax(h)の中央値(範囲)は1.79(0.88, 2.37)、AUC(TAU)(ng・h/mL)の幾何平均値[変動係数(CV%)]は556(34)でした(引用[1])。


    参考文献


  • 1) 添付文書

  • A 

    添付文書上、本剤投与中は生ワクチン接種を行わないことと規定されております。本剤投与開始前に必要に応じてワクチン接種の完了を考慮するようお願いいたします。なお、生ワクチン又は生ワクチン以外のワクチン接種に対する応答は不明です(引用1, [3]

    本剤投与に際してのワクチン接種に関する注意喚起は、本剤の作用機序及び臨床試験における患者選択基準等を考慮して設定しました(引用[2])。



    A 

    小児に対して適応を有しておりません。

    添付文書上、小児用量は設定されておらず、小児への投与に関しては、以下の記載で注意喚起しております(引用[1])。

    臨床試験においても18歳未満の患者は除外されており、小児乾癬患者に対する投与量、安全性、忍容性、有効性はいずれも確認されておりません(引用[2])。

    <添付文書>

    6. 用法及び用量

    通常、成人にはデュークラバシチニブとして1回6mgを1日1回経口投与する。

    9.7 小児等

    小児等を対象とした臨床試験は実施していない。



    A 

    添付文書上、肝機能障害患者への投与に関して、以下の記載で注意喚起しております(引用[1])。

    投与に際しては、患者の状態を十分に観察し、リスクとベネフィットを十分に考慮した上で、医師の判断でお願いします。

    <添付文書>

    9. 特定の背景を有する患者に関する注意

    9.3 肝機能障害患者

    9.3.1 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)のある患者

    可能な限り投与を避けること。やむを得ず投与する場合には、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。本剤非結合形の血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。

    16. 薬物動態

    16.6 特定の背景を有する患者

    16.6.2 肝機能障害患者

    軽度、中等度、重度の肝機能障害被験者及び肝機能正常被験者に本剤12mgを単回経口投与注)したとき、デュークラバシチニブ及びBMT-153261並びに活性成分の薬物動態に及ぼす影響は下表の通りであった(外国人データ)。

    肝機能障害の程度がデュークラバシチニブ及びBMT-153261並びに活性成分の薬物動態に及ぼす影響

    テーブル

自動的に生成された説明

    注)本剤の承認された用法及び用量は「1回6mgを1日1回経口投与」である。

    なお、添付文書上、本剤投与によるB型肝炎ウイルスの再活性化のおそれがあるので、投与に先立ってB型肝炎ウイルス感染の有無を確認するようお願いしております(引用1)。HBs抗原陽性の場合は肝臓専門医に相談のうえ、対応いただくようお願いいたします。HBc抗体またはHBs抗体陽性の場合は本剤投与前にHBV DNA検査を行い、20IU/mL(1.3LogIU/mL)以上の場合は肝臓専門医相談のうえ、対応いただくようお願いいたします。(引用[3])。

    また、B型肝炎ウイルスキャリアの患者又は既往感染者(HBs抗原陰性、かつHBc抗体又はHBs抗体陽性)に本剤を投与する場合、肝機能検査値やHBV DNAのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意するようお願いいたします(引用[1])。

    <添付文書>

    8. 重要な基本的注意

    8.4 本剤投与によるB型肝炎ウイルスの再活性化のおそれがあるので、投与に先立ってB型肝炎ウイルス感染の有無を確認すること。

    9. 特定の背景を有する患者に関する注意

    9.1 合併症・既往歴等のある患者

    9.1.3 B 型肝炎ウイルスキャリアの患者又は既往感染者(HBs 抗原陰性、かつHBc 抗体又はHBs 抗体陽性)

    肝機能検査値やHBV DNAのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意すること。


    参考文献


  • 1) 添付文書
  • 3) 適正使用ガイド

  • A 

    添付文書上、腎機能障害患者への投与に関して規定は設けられておりませんが、以下の通り記載しております(引用[1])。

    投与に際しては、患者の状態を十分に観察し、リスクとベネフィットを十分に考慮した上で、医師の判断でお願いします。

    <添付文書>(引用[1]

    16. 薬物動態 16.6 特定の背景を有する患者

    16.6.1 腎機能障害患者

    軽度、中等度、重度の腎機能障害被験者及び血液透析中の末期腎不全(ESRD)の被験者並びに腎機能正常被験者に本剤12mgを単回経口投与注)したとき、デュークラバシチニブ及びBMT-153261並びに活性成分(デュークラバシチニブ及びBMT-153261のモル濃度の合計として算出、以下同様)の薬物動態に及ぼす影響は下表のとおりであった。ESRD の被験者に本剤12mgを単回経口投与注)したとき、透析液中に回収されたデュークラバシチニブは投与量の5.4%であった(外国人データ)。

    腎機能障害の程度がデュークラバシチニブ及びBMT-153261並びに活性成分の薬物動態に及ぼす影響